昨日来た生徒、コンクールを前に猛練習をしている様子で、たったの数日で物凄く上達して来ました。コンクール前はどの子もモチベーションが上がり、良いカンフル剤になっている様に感じます。なんと、週末に7時間も練習したとお話ししてくれました。おばあちゃまに付き添われて来たのですが、どうやら音楽の道に進んだ私は、常に小さい頃からそのくらい練習して来たと思われているみたいでした。
実は、恥ずかしい話ですが小さい頃の私はそんなに練習していませんでした。7時間なんて数えるくらいしかしたことありません。でも、人に誇って言える事と言えば、私は3−4歳くらいでピアノを始めてからピアノの練習を殆ど休んだことがない事。小さい頃、親戚の家に行っても、おばあちゃんの家に行っても練習をお休みさせてもらえず、その先々で短時間でもピアノを練習させられていた記憶があります。「今日は特別だから練習休み」と言うのが几帳面な母には殆ど通用せず、毎日欠かさず練習させられていました。普段は学校から帰った後の4時からがピアノの時間。2時間くらいだったと思います。疲れて船を漕ぎながらバッハのインヴェンションを弾いたり、テープレコーダーに録音した音を流して練習しているふりをしたり、はたまた漫画や本を譜面台に置いて弾いたり(本を読みながら弾くのは難しすぎて、早々に諦めましたが)などあまり褒められたものではない練習もありましたが、継続は習慣になり、力になったと思います。
今の子供達は様々な習い事や塾に追われてかつてないくらい忙しい毎日を送っています。でも色々な生徒にピアノを教えるようになり断言出来るのは、休まずに練習するのが上達への近道だと言う事。休むと逆戻りするので、忙しいからこそコンスタントに前に進めるように、毎日時間を見つけて効率よく練習したいですね。