「ハノン、やった?やってきてね。」
私はハノンの1番、ドミファソラソファミを徹底的に活用してます。生徒によってはこの1曲で半年もかかります。まずはハノンの考え方から。
ハノンってなに?
よく「ハノンやった?」とかって聞くよね。でもね、実はハノンは人の名前なの。
えー?!てっきり曲の名前かと思ってたわ。
正確にはシャルル・ルイ・アノン(Charles Luis Hanon、1820−1900)という名前でね、ショパンやシューマン、ブラームスなどのロマン派の作曲家と同じ時代に生きていたフランス人の作曲家でピアノの先生だったの。
ハノンは沢山のお指のトレーニングを集めた曲集で有名なんだけど、今やハノンをやってないピアニストは居ないくらい、スタンダードな指トレなんだよ。やれば必ず力になる!
お指のトレーニングか。だったら沢山やれば上手になるかな?
沢山やれば良いってわけではなく、正しい体の使い方でやらないと意味がないのよ。悪い体の使い方をすると、反復練習だから、間違った体の使い方が上手になってしまうの。
ハノンを弾く時はていねいに、短い時間でもいいから集中してね。きれいな音できれいな手の形で、無駄な力はぬいて。
はーい!それって、いつもの曲を弾く時と同じだね。
そう、よく気がついたね。ハノンはきれいに弾けるようになるためのサプリメントだよ。先生の注意点をよく聞いて、早く速く弾こうとしないでね。
ところでハノン、なかなか○マルがもらえないのだけど、何が悪いのかな?
それはがっかりさせて悪かったわ。でも、そもそもハノンは他の曲とは違って、指トレだから、スポーツで例えるなら準備体操とか筋トレとかストレッチといったところなの。バレエなら、バーレッスン。準備体操やストレッチ、上手にできたからって、次の日からもうやめちゃったらどうなるかな?
そうなの。○じゃなくても大丈夫よ。それよりも、毎日少しずつでも目標を持ってやったほうがいいね。サボったり、いい加減な弾き方だと、弾き方が変わるからすぐにバレるんだよ。
こわーい!!