レイ・キルバーン(Ray Kilburn) 、ピアニスト
「彼はロマン派の最高のピアニストの生まれ変わりでなければ、それにかなり近い」、「洗練されたテクニックで自身の音楽に常に真剣に取り組んでいる。一見難しい旋律も持ち前のタッチで音の暖かさを失うことなくこなしている」[1]
「キルバーン氏はパワーハウス、かつ品のよい芸術そして技巧を有する。今では稀な本格的ピアニストである」[2]
ボールステート大学及び大学院音楽学部、ピアノ科助教授。キルバーン氏は演奏家、指導者としてアメリカをはじめ、カナダ、メキシコ、中央アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各国で幅広く活動。クレドマティック音楽祭(コスタリカ)でアーティスト・教授として参加。日本へも、東京、札幌、釧路、浜松、神戸などへ演奏会やレッスンで訪れている。公開レッスンは毎回大変な人気で、リピーターが後を絶えない。また、国内外の様々な国際コンクールの審査員としても度々招聘。近年リリースした3枚のCDはいずれも好評を博しており、現在も新しいソロCDを製作中。
キルバーン氏はその巧みな話術と豊富な知識から指導者として定評があり、優れた生徒を数多く輩出。生徒たちは、国内外のコンクールで受賞したり、大学で教鞭をとるなど、活躍している。
キルバーン氏はカナダで生まれ、父はモントリオール交響楽団のチェロ奏者、母はピアニストという音楽一家の中で育った。カナダ、モントリオール州のマッギル大学ピアノ科を卒業後、アメリカのインディアナ大学ジェイコブス音楽学校でギオルグ・シェボックに師事、修士号と博士号を取得。現在は、アメリカのインディアナ州に在住、妻のヨーコは日本人で声楽家、17歳となる娘のマヤはヴァイオリニストと、やはり音楽一家である。近年、娘のマヤの成長と活躍は目覚ましく、数多くのコンクールを優勝、オーケストラとの共演も数多く行なっており、キルバーン氏と娘との息のピッタリな親子共演も大変な評判を呼んでいる。
[1] カプテニス氏、 カナダ、モントリオール、ガゼット誌
[2] ランバート氏、ノースカロライナ州 スペクテーター誌。キルバーン氏のノースカロライナ州ローリー市のデビュー公演は1994-1995の演奏会ナンバーワンと指名された。