コンクールと個性について考える

7月だというのになんだかお天気がすっきりとしませんが、この涼しさは嬉しいです。

ピティナ地区予選もいよいよ終盤戦にさしかかろうとしています。
今年も何か所か行ってきましたが、レベルが高く、どの地区も激戦。ミスの少ない完璧な演奏が多い中、、キラリと光る演奏をするには、やはり個性や表現力が問われるのだと思いました。クラシック音楽は、守らなければならない様々なルールがあります。その決められた枠の中で萎縮してしまわないで、のびのびと表現することへの飽くなきチャレンジが、この芸術を追及する面白さだと私は思います。

ところで、自由と言うのは、やり方を違えてしまったり、やり過ぎると悪趣味な審査員が嫌う勘違いの演奏になってしまいます。しかし、自由すぎる演奏でも、名作から何らかの刺激を受けて表現しようとしている姿勢を私は評価します。

私はそれよりも没個性の完璧な演奏が嫌いです。それこそ、冒涜だと思います。完璧に曲を弾くにはかなりの時間をその曲に費やしたに違いないのに、表現面がないがしろにされているのは、許される事ではありません。西洋音楽の美意識を理解し、表現を磨くには、勉強しかありません。ルバートや強弱の加減、どんな音が美しくて、どんな音が汚いのかなど知るためには、歴史を勉強し、文化を勉強し、作曲者についても研究し、様々な演奏を聴き比べ、実際に足を使って現地に行ってリサーチをする、似た他の作品も研究する・・・あげるとキリがありません。いきなり全部やろうとするとハードルが高いのですが、審美眼を養うには日々の「研究と経験」だという事を覚えておいて下さい。

さて、嬉しい中間報告!現在時点でコンクールに参加した5人全員が地区予選を優秀賞で通過、見事地区本選への切符を手に入れました!皆さんの頑張りには全く頭が下がります。おめでとう!みんな、気持ちのこもった自分だけの美しい演奏を本選でも是非していただきたいです。
またコンクール直前にミニコンサートを開きますので、ご期待ください。