夏も終わり

暑さも和らぎ、気持ちの良い季節になってきました。

夏前に新しい生徒が何人か入室したことに加え、この夏はピティナの審査と指導でバタバタとあっという間に過ぎてしまった気がいたします。お陰様で、今年はピティナコンクールの本選に5名中3名の生徒が進むことが出来ました。しかし、何よりも嬉しかったのは、本当に皆さん普段の何倍も練習し、緊張を乗り越えて演奏し、素晴らしい成長を見せてくれた事です。

特に未就学児部門のA2級を受けた生徒たちの成長は目覚ましく、普段使っているバスティンのテキストに戻った時に、今まで使っていた本が簡単すぎて、2冊~3冊先に一気に進んでしまっていたのには私も親御さんも驚きました。A2級を受けた幼児さんたちは、まだピアノを弾き始めて数か月から1年余りの子供達です。もちろん、コンクールも大きな舞台で弾くことも初めてでした。勢いに乗った生徒たちのこれからの指導に、気が引き締まる思いです。

上級の生徒は、今回、特に良い音質や音色に焦点を当ててレッスンをしました。日本の住宅事情や、多湿の気候のせいなのか、日本の生徒は狭い空間で弾く事に慣れてしまい、硬質な響きのない音になってしまいがちです。西洋人は、自然な残響のあるヨーロッパの石造りの教会などの中で弾く楽器の音に慣れているのに対し、、木の文化の日本人は音がどうしてもデッドになってしまいます。少しでも音を最後まで聴ける様に、遠くまで通る美しい音を出せるようになる為にと、今回はコンペの直前にホールを借りてステージ上でレッスンを行いました。大きな空間での音の響き方の違いを体感してもらい、耳を研ぎ澄まし、自分の音を最後まで聴き、次のフレーズのタイミングを計る。生きた音楽づくりをして行く事がいかに弾き手にも、利き手にも充足感を与えてくれるか、少しでも伝われば良いと思いました。ホールでのレッスンの効果は絶大でしたので、これからも出来れば定期的に続けていき、コンペを受けない生徒たちにも是非経験してほしいと思っています。